日本では、「院内DOTS」といって、入院患者を対象に「DOTS」が行われています。結核予防法は感染症法へ統合されたことによって、結核での入院適応が拡がりました。菌を微量に俳出している患者や、耐性菌を排出する可能性のある患者も入院適応になっています。ここに、決して耐性菌を増やしていはいけないという意気込みを示しています。
入院中は毎日看護師が目の前で薬の服薬を確認します。ここでは、患者の治療を見守って、医療者とのパートナーシップを形成し、外来治療へ確実に橋渡しをすることが大切です。さらに入院中には、主治医や担当の看護師、保健所の医師や保健師などが参加する「DOTSカンファレンス」が開かれます。ここで検討されるのは、患者1人1人に関して、退院後のサポートをどのように行うかを決定します。
退院後から行われるDOTSを「地域DOTS」と言い、患者は3つにグループ分けされます。治療を中断するリスクが高い患者は、「外来DOTS」が行われます。これは、患者が毎日病院や保健所へ行くように促し、医療従事者の前で薬を服用してもらいます。
次に、それほど高いリスクはないが、介護が必要な在宅高齢者など、支援の必要がある場合は、「訪問DOTS」が選ばれます。保健師などが週1〜2回自宅を訪問して、服薬の確認を行ったり指導をしたりします。
これ以外にも「連絡確認DOTS」があり、月1〜2回以上、電話や家庭訪問、手紙によって、本人に服薬状況を確認します。また、薬剤師が行う「薬局DOTS」が行われている地域DOTSもあります。