「結核性髄膜炎」は、結核菌を感染することによって起こる髄膜炎で、死亡率は現在でも高くなっています。発熱や頭痛、意識障害が約2週間で進行して、難聴や失明、水頭症(頭に脳脊髄液という水分がたまる病気)といった、重い後遺症が残ることもあり、適切な治療を早期に受ける必要があります。また、亜急性に発症し経過すると、脳底髄膜炎を生じることの多い病気です。
亜急性に発症して、発熱や頭痛、嘔吐などの症状が出てきます。特徴的なのは、頭全体に強い頭痛がすることと発熱があることです。また、首が硬くなって、下を向くのが困難になります。進行すると、意識障害を起こして、さらに、視力障害やけいれん症状、脳神経障害などの髄膜脳炎を併発することがあります。
結核性髄膜炎の診断は、白血球の増加、ツベルクリン反応で陽性、胸部X線で異常が見られる場合などに認められます。また、髄液の検査、結核菌の塗抹検査・培養なども行われます。
頭部CTとMRI検査では、くも膜下槽の増強効果が認められ、進行している場合は、結核腫の形成、水頭症や梗塞巣の合併なども認められます。あお向けにした患者の頭を持ち上げると、硬い抵抗を感じます。
診断には髄液の所見が重要となり、結核菌が検出された場合に確定されます。早期に治療を開始することが大切で、診断や治療が遅れると、死に至る恐れもある病気です。後遺症が残る確立は約25%で、死亡率は20〜30%とされています。