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日本の結核事情

かつて日本では、結核が大流行しており、「亡国病」と呼ばれ恐れられていました。約120年以上前の1880年頃は、男女の平均寿命は40歳以下でした。また、第2次世界大戦前後の1940年代には、日本での死因の1位が結核で、寿命も平均で50歳代前後とかなり短かったです。

戦後は高度経済成長や医療技術の進歩などもあって、現在、日本の寿命は世界1位となりましたが、結核に関しては、「先進国」とは呼ぶことのできない状況にあります。

戦後すぐは、結核にかかる率が非常に高かったのですが、徐々に少なくなってきています。しかし、日本の場合は、十分な対策が持続的に行われなかったことにより、今でも先進国の中で、罹患率が2番目に高い状況にあります。現在の日本でも、結核を新たに発症する人は年間約3万人もいて、2000人以上の人が毎年亡くなっています。今でもWHOは日本を「中程度のまん延国」としています。

日本の場合は、開発途上国と異なり、発病者の多くが高齢者です。戦時中や戦後に結核に感染して、年を取り免疫力が低下してきた今となって、発病するケースがとても多いのです。若い人々は感染したことがないため、結核菌を吸ってしまうと感染しやすく、感染してから短期間で発病する恐れがあります。また、結核は空気感染をするため、最近では、密閉状態の空間であるネットカフェやカラオケボックスなどに、不特定多数の人が出入りする所から、若い年代にも結核の感染者が増加する可能性があります。

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